●UFO科学大学院 / USS---UFO SCIENCE SCHOOL Wormhole and Nea Death Experience ワームホール と 臨死体験 斉藤 忠資( 広島大学院教授 神学博士-学術博士 ) 要 旨 ◆本稿は最新の宇宙と意識の科学的研究成果(広島大学院 総合科学研究科紀要 III. 「文明科学研究」Vol.1. 2006)を紹介しています ▲ ワームホールで別宇宙へ NDE(臨死体験)ではOBE(体外離脱)後に心(意識のエッセンス)が 肉体を離脱し暗いトンネルを通過して別宇宙へと旅立っていくことが 科学的に報告されています。 次にブラックホールとNDEの相違点を見ると @ トンネルが 本人の周辺の空間に出現する A ブラックホールは 物質を吸い込むが 臨死体験 --- NDEのトンネルは吸い込まない B NDE者は ミクロサイズのワームホールに似ている C ワームホールは別宇宙から現在の宇宙へ戻ってくる (Kaku Michio : HYPER SPACE Through Parallel Universes,Time Warps, and the TenthDimension. Oxford University Press,Inc. 1994) ▲ 暗黒の円形通路 ブラックホールとワームホールは暗黒でありNDE(臨死体験) においてもトンネルを通過する時は通路は暗黒でとても類似しています。 ブラックホールが形成される時は地平面がじょうごうのような形を しており次なる特異点では円筒形をしています (G.グリーンスタイン 「時間を凍結する星」 地人館 1992)。 ブラックホールは現在の三次元の空間において 黒い球体として出現しています (F.A.ウルフ「もうひとつの宇宙<別宇宙>」講談社 1995)。 一方 ワームホールはシンメトリーの円筒形状で 両端にじょうごう形を備えています (C.Misner/K.Thomeand J.Wheeler 「Gravitation」Freeman and Company, San Francisco.1973)。 またワームホールは現在の三次元空間で球状の境界面に囲まれており (福井純「ブラックホールを飼いならす」 恒星社厚生閣 2006) 四次元の円柱空間であり両者ともに類似しているのは 円形の渦巻きを形成していることです。 NDEにおいては暗黒のトンネルがほとんどで円形や 球形の形状を特徴としています (K.Ring「Life at Death」 Quill : New York,1982)。 ▲ ブラックホールの渦巻き ブラツクホールは常に物質を吸い込み やがて 時間と空間は終わりを迎えます。 臨死体験(NDE)においてもブラックホールと同様に 暗闇のトンネル内では物質や時間・空間は存在しません。 すなわち 臨死体験者は 物質や時間・空間を確認する ことはできず さらには ブラックホールのような巨大な渦巻きに 飲み込まれ とても高濃度の暗黒の暗闇にもかかわらず 大変心地良い状態で猛烈なスピードで回転し光の方向に 向かってトンネルの中を上昇します。 その後 光の世界から現在の世界へ戻り 帰っていく トンネル体験の報告・事例が多く見られます。 @N.ドハティ「臨死体験・天国からの電話」 Voice. 2003 AP.ハルパーン「タイムマシン」 丸善 1992 BP.Gribbin :Unveiling The Egde of Time .,Three Rives Press; New York .1992 CB.パーカー「時空の旅」 培風館 1992 DB.イーディー「死んで私が体験したこと」 同朋出版 1995 ER.ムーディ「光の彼方へ」 TBSブリタニカ 1990 FK.Moody : Life After Life ,.Bantam Books 1976 GG.M.Gieseke : Where is the music? ,.Passworld Publication .,Texas. 1999 HI.ウェルソン「死後体験」 未来社 1990 I When Ego Dies : Emerald Ink Publishing. 1996 JD.ブリンクリー 「未来からの帰還」 同朋舎出版 1994 KM.ローリングス 「死の扉のかなた」 第三文明社 1991 LM.Grey : Return from Death .,Arkana London 1985 ▲ ブラックホールの吸い込み 回転するブラックホールの渦巻きは 強い吸引力があり ドンドン中に吸い込まれますと静止限界内に達し やがて 静止することが困難になっていきます (B.パーカー「アインシュタインの夢」 紀伊国屋書店 1989 / 同 「アインシュタインの予言」 共立出版 2005)。 それでは 次に 臨死体験者の報告・事例を見てみましょう。 @ 私は 突然 ブラックホールに吸い込まれました (K.Ring/M.Lawrence:Further evidence for Veridical perception during NDE ;in Jnds.vol.11 no.4. 1993/ B.Haris / L.C.Bascom :Full Circle ;Pocket Book ;New York. 1990 ) A 臨死体験後 何かに引っ張られ長い暗闇のトンネルに入り 激しく回転しました。トンネルの向こうには 一点の光が見られ 私は そこへ向かって移動しました。 B 渦巻く竜巻とともに私は 吸い込まれて行きました (K.Ring&M.Lawrence: Further evidence for veridical perception during near-death,in JNDS,vol.11 no4, 1993 / B.Haris&L.C . Bascom : Full Circle .,Pocket Books.,New York, 1990 / Ellen K`s NDE ,website:nderf.org/ K.Ring: Life /etc) 以上のような体験報告等の科学的な分析から 臨死体験(NDE)と回転ブラツクホールには ともに 吸い込まれる現象において類似点を確かめることができました。 ▲ 量子ワームホールとNDE 絶対温度で通常の物質が存在しない時空で 粒子間で 生成と消滅をくりかします。 いわゆる量子のゆらぎが 見られます。量子ワームホールは 超高速で別宇宙へと 移動していると推定されています ( P.ディヴイス 「タイムマシン」 同文書院1991)。 体外離脱(OBE)の意識のエッセンス(Mind)は とても知覚能力が 優れており 超感覚的な状態に変容してきます (斎藤忠資 「4次元空間とNDE」 人間文化研究 9 . 2ooo年 広島大学学術誌)。 NDEは 肉体や脳内を離脱して外部の空間から形成されたり 宇宙内部の量子のゆらぎにより形成されていくものと推察され 完全な無(Void) 暗闇のトンネルが 渦巻き真空内を上昇し 超高速で飛行しMindは 特異点へと変容していきます (P.パルパーン「タイムマシン」同文書院 1991/ B.パーカー「時空の旅」ほか)。 さらに トンネルの向こうのほうに光が見えたり(R.ムーディ「光の彼方に」ほか) トランペットの端のように虹色の空のような空間へ広がっていました ( Anne`sS`s NDE ,website:ndef.org.etc)。 以上のような事例報告を分析するとワームホールと 臨死体験のトンネルも「量子のゆらぎ」から出現することが すくなくない。 以下は 引用文献です。 @ S.S.Farr :What Tom Sawyer Learned from Dying,.Hampton Roads. 1993 A W.J.Serdahely :Near Death Experiences and Dissociation :two cases: JNDS,1993 B N.Dougherty :Fast Lane,to Heaven.,Hampton Roads,. 2001 CB.J.Eadie & C.Taylar: Embraced by the Light : Placeyvill,CA;Gold Leaf Press.1992 ▲ 量子のゆらぎ と ワームホール 量子のゆらぎは ゼロ・ポイント・エネルギーで満ち溢れています。 このエネルギーは カシミア効果と呼ばれ量子物理学等の 実験で証明されています。 S.Coleman博士によると 現在の全ての宇宙の質量がゼロなのは 多くの泡宇宙が ワームホールで連結しているからであり 空間の重さが ゼロに近いほど量子からなるエネルギーであり これらが ワームホールを形成しているとしました ( P.ディビス&J.グリビン 「物質とは」 青土社 1993)。 臨死体験(NDE)のトンネルが 巨大なエネルギーで 自分の心(意識のエツセン)安全な状態で別宇宙へ 移動(Teleportation:瞬間遠隔移動)できるように保護された 安全なシートからなる通路になっています ( K.Ring : Heading Toward Omega: Quill,.NewYork.,1984 / C.A.ピックオーバー「ハイパー・スペース・サーフィン」 ニュートン・プレス 2000)。 以上の通り臨死体験(NDE)者のカルテ等のデータから ワームホールとNDEトンネルは ともに別宇宙へと移動する時 とても安心できる安全な保護シートの通路でおこなわれていると 推察され可能性がたかまってきました。 量子のワームホールは 現在の全ての宇宙の場所と 連結しており その連結した場所と場所は保護シートの通路で つながっています。 ワームホールは 4次元空間であり それゆえに知覚することは 困難です(P.パーカー 「時空の旅」 培風館 1992)。 さらにワームホールは空間が大きく曲がり強力な場となり 時間が非常に遅くそのためワームホールを通れば遠い星までに 要する時間は ゼロで テレポーテーション (Teleportation:瞬間遠隔移動)ができます。 しかも 超高速でワームホールを通過すると現在の宇宙と 別宇宙の時刻は ほぼ同時刻となります (福江純 「タイムマシン」 1992/ J.Gribbin:Unveiling;/Time Warps)。 ところで4次元のワームホールは虚数の時間であり 現在の物質界で見られる現象は日常的な実数時間であるのに 対して非物質界のNDE(臨死体験)は虚数の時間で見られるため 現象の内容がまったく違うことが分かります (S.W.ホーキング「最新宇宙論」 NHK出版 1990 / K.Ring&E.E.Valarino: Lessons from the Light: Plenum. 1998)。 J.Wheeler博士はブラックホールの特異点に近づくと スーパー・スペース(Super-space)に入り この領域に入ると 未知なる別宇宙へととても薄い膜状の世界となり時間の流れが 見られなくなりある地点から他の地点へと瞬間遠隔移動(Teleportation)。 が可能となると指摘しました (J.ホイーラー「ブラックホール」 講談社 1975 / P.C.W.ディヴィス 「ブラックホールと宇宙の崩壊」 岩波書店 1987)。 ● 別宇宙と光の世界について検討すると次のようなことが分かります。 @超高速でトンネルを通過して光の世界へはいって行きました (L.W.Bailey :The NDE:Routledge .,New York.1996)。 A宇宙内の遠隔地へ超高速でトンネルを通過しました。 以上の報告事例から超高速で宇宙空間を移動している ことや全宇宙を包む心(意識のエッセン)の意識が 拡大し 連結しています。 まさに 巨大なエネルギーのトンネルが 広大な宇宙空間を超高速で瞬間遠隔移動(Teleportation) を可能にするワームホールの実態が 解明されつつあります。 ▲ WormholeとTeleportation & RV ワームホールは 少なくとも2つの機能を有しています。 つまり @テレポーテーション(Teleportation: 瞬間遠隔移動)を可能にし さらに Aワームホールが 連結する遠方地点の透視も可能です。 両者の相違点は 本人がワームホールを通過移動した時 空間上のテレポーテーションが 可能であり 通過移動 しない時は遠隔透視(RV=Remote Viewing)が 可能となることです。 NDEにおいては トンネルを通過して地上の様子を見ることが できたケースが見られます (@L.Martin: Searching for Home: Cosmic Conceps. ,1996 / AN.ハーバート「タイムマシンの作り方」 講談社 1992 )。 肉体を有する通常の生命体はワームホールを通過することは 現在の科学技術では実現できません。しかし 素粒子レベルでは ワームホールを通過し別宇宙へと旅立つことは可能です。 最近の量子科学では単なる物質現象だけに 執着した通常のレベルの研究から 心や意識・無意識を含む統合的な研究が 意欲的に続けられるようになってきました。 とりわけ 医療技術の進歩に伴い 一度 死の判定を受けた方が 生き返って「死後体験」を証言するケースが 多数のカルテ 等に記録され国際的に比較・分類・事実確認等で科学的に 統計処理され死後体験には 一定の類似性と実態のある 可能性が明らかになりつつあります( Dr.R.Penrose/Dr.H.Stapp/Dr.D.Zohar/Dr.I.Marshall/Dr.Hameroff .in.J.Neimark;New life for NDE: 2003. etc.)。 NDEの研究で 解明されたことは 物質界でしか生きられない 肉体を心(Mind:意識・無意識の集合的統合体)のみが ワームホールを通過し光の世界へと移動することが 可能との研究結果がでてきました。 最終的に心(Mind)とは 何かが問われ 医学・心理学・量子科学・・・ 最先端の研究成果として非物質であり量子ワームホールを 通過できるためゼロ・ポイント・エネルギー(量子エネルギー) から構成されているとの仮説も提起されました。 これまでのNDEやOBEの研究から肉体から抜け出た心は ワームホールを移動して宇宙の端から端まで意識するだけで テレポーテーションが 可能だとの体験報告の事例が多数確認されています。 ワームホール と 別 宇 宙 S.ホーキング博士やA.Guth博士等の研究によると 量子のゆらぎから無数の宇宙が 発生すると見られ それらの宇宙は 相互にワームホールで連結し しかも それぞれが 独立した平行宇宙であり タイムトラベルは 可能であるとしました。 さらに カクミチオ博士(ニューヨーク市立大学教授等)によると 地球人類の現在の宇宙と6次元宇宙が 分裂すると ビックバーンが 発生し 6次元の双子宇宙にワームホールを 通じてタイムトラベルする可能性があります。 それは 物質と非物質の実態と真相を明らかにする 内容を含んでいます (Kaku Michio. 「超空間 1994」 / 松田&二間瀬「時間の逆流する世界 1987」等)。 非物質現象について臨死体験(NDE)から分析すると 肉体が 崩壊する時に死に心は 自身の意識のエッセンを 有したまま 肉体を離脱し 6次元の双子宇宙に タイムトラベルすると推定されています。 S.Colemann博士によると ワームホールの先にある別宇宙では 地球人類の現在の宇宙とは違い 全てが虚時間で生じるので 非物質現象で展開されていると推定されます ( Why there is nothing rather than something; A theory of the cosmological constant. 1983)。 以上の世界では 物質現象の因果律は 成立せず W.Buhlman博士の研究によれば ワームホールのトンネルは 物質世界から非物質世界へ移動するエネルギーの膜で できた通路であり しかも このエネルギー膜のトンネルは 意識の質により開閉が 決定されていると推定されました。 (W.Bullman : Adventures Beyond The Body. 1996) ● UFO科学大学院の修士・博士課程では 最先端の科学論文を原文で学び研究し さらに 100年以上先を推察し 未来科学的な 学習やオリジナリティな研究を進めていくことができます。 斎藤忠資博士の研究成果は 時代の最先端をいく 学術研究であり現代宇宙科学の重要な研究課題である 「宇宙の96%を構成するダークマターやダークエネルギー」 にも関連を持っていると推定されており---物質と非物質の統合 としての宇宙構造の解明につながる可能性が 高いと見られております。 UFO科学大学院は 未来にチャレンジ!! |