Ishikawa  Masato 
●USS / UFO科学大学院/ UFO School     

      (川  1960〜 東京工業大学理学部応用物理学科 同大学院物理情報工学   松下通信工業にて文字図形発生装置を開発  パナソニック東京基礎研究所  マルチメディアシステム研究所にてホームページ検索システムを実用化  通産省の五世代コンピュータ・プロジェクトにて人工知能を研究 
 東京農工大学院<
生命工学>博士 工学博士
  明治大学文学部 同大学情報科学センター 同大学情報コミュニケーション学科長 デューク大学客員研究員

  ライン研究センター  明治大学メタ超心理学研究室を開設 

  「
科学基礎論」研究会を組織し心の諸科学
<
sciences of mind>を学際的・包括的・厳密な議論を積み重ね新たなる課題提起と発展をめざしています。

 遺伝子情報処理の研究で元岡記念賞  情報文化学会賞  東京工業大学院/東洋大学/総合研究大学院/デューク大学/大阪大学院/その他にて講義・研究指導  

  日本超心理学会事務局長  国際生命情報学会評議員 情報文化学会理事 情報コミュニケーション学会評議員 その他の学会等の世話人や委員・会長・部長/幹事等を担当 )






      世 界


@
  機 械  と  
  コンピュータが 高性能に発達してきた現代において 人類のように知的にふるまう機械(人工知能)が生産されるのも そう遠くではないと推察されます。

 知識の格納・蓄積・・・それらを使って論理的な演算する作業は コンピュータにとって得意分野だからです。

  しかし 人類には 知識では明言できない知が ほかにもあり 日常生活で とても重要な役割を果たしています。

   
えば 



(1)自転車に乗る
等の技術見られるような身体知ノウハウ類です。   




(2)言葉が 指し示すものを状況・文脈に応じて知る・意味の知・分類の知があります。    

(3) 痛みや赤みのなどの感覚・怒りや悲しみなどの感情にかかわる体験の知がみられます。
 



  
いずれも コンピュータ上に言語で記述するには限界がある一方 相手が人間ならば それを説明することで共感を通じて理解を得ることができます。

  以上のような問題で 人工知能の実現は 当分の間 実現は困難な状況にあにありますが 人工知能を考えることは 心にまつわる哲学的問題を鮮鋭化します。

  というのも 人類には 機械には とても実現できない特有の心的な世界(
心身二元論) ないしは 私たちが 心と思っているものは機械にも実現可能な物理的状態なのか(唯物論/物質一元論)・・・・・どうなのか不透明なのです。 




A 心 身 二 元 論


 
 心身二元論では 心と物質とを まったく別の独立した世界と見ています。

 身体(
および)は物理的な法則に従って動作し そこにという独自の存在が
「宿る」のです。

 しかし 心と身体が別個の存在だとすると 両者はどのように関わりえるのかという 深刻な「
心身問題」が発生します。

 意志と言う心の世界の働きは どのようにして身体を動かすのか
 薬物を服用すると どうして気持ちという心の世界に影響するのか・・・という具合に新たなる問題が出てくるのです。


 
 また 心が 独自のものであるとすると 何故その相手として脳が選ばれるのか 機械に心が 宿ったら 石にも心が 宿ってもいいのではないか(れを汎心論という)。

 さらに 「
私の心」と「あなたの心」は どうちがうのか。
  心の同一知性と異質性はどのようにして成立するのか。

 宿る
によって心が変わってしまうなら どこまでが 脳の機能で どこからが心なのか 議論が多いところです。 

  
心の世界は 存在するが 認識の及ばないものというかんがえもあります(コリン・マッギン「意識の神秘は解明されるか」 石川幹人訳 青土社 )。


  物質的な世界は 存在せず 心の世界のみが 存在するとして 問題を回避する考えもあります(
唯心論)。

 観念論も同様の立場ですが 物質世界が 存在しても認識できないという点に重きをおいています。

   






B  唯  物  論 
 
 全ての存在は 物質世界でのみであるとする考えが 唯物論です。
 この考え方は 現代科学の基本をなす世界観です。
 しかし 科学は 物質世界を解明するために発達してきたものであり 心の世界も解明するのは かなりの困難がともなうと言えます。

  唯物論は 結論的に言うと 心の世界は 脳から形成される幻想であると見なしてしまいます。
 理論的には いかに合理的に脳から心の世界といわれるものが 生まれるのかを説明すればよいのですが それは かなりの難問です。


  
また 仮に そのことに成功しても 私たちは皆 単なる機械であり 自由意思も欠けた取るに足らないものとなりかねないのです。

 
心の世界を物質的に説明した最初の試みは 行動主義でした。
 行動主義は 自身の経験する心的な世界は 横において 心的なものは 外部から観察可能な行動のみであるとしました。   このような行動主義は 私たちの心の世界を
直感記述しようとしました。 

  「
脳同一説では 心の状態を生理学的な脳の状態としました。

 「
」とは 神経細胞の興奮にほかならないとしました。  私たちの感じる痛みの感覚は 脳細胞の電気的変化とイコールだとしても直感には合いません。 

  機能主義では コンピュータのアナロジーをもとに 心は 機能であり それは脳で実現されても 電気回路で実現されるものとしました。

 さらに 心は物質に付随するとして心の世界の居場所を確保する「
非法則的一元論」を説く考えも出てきました。

  唯物論の諸説は 現在のところ科学的に記述できる状況にはありません。

 それは ナゼかというと 心の世界は 研究者自身が 経験しても 研究対象者である人間やロボット機械に心の世界が あるかどうかを立証できないのです。

 たとえ内観報告しても それは単に そのように報告するようにプログラミングされて強制されているのと 区別ができないのです。
 これらの諸問題は これまで
科学」 主に哲学の分野で議論されてきました。


C 
超心理学 と 心
  
超心理学では 身体は 人間(生物)の能力であり 心の主体的な機能として発揮されると推察されています。 とすると 発揮主体は特有の心の世界を認めます。
 心身二元論を主張する超心理学者は とても多く

  
 
えば ベロフ博士 ホートン博士  タート博士 スティーブンソン博士
 
  
ノーベル生理学賞エックルス博士(「自己は どのように脳をコントロールするかシュプリンガー)がいらっしゃいます。 

  超心理学者にとって 心身二元論を重視しておられる方々は 少なくありません。

 
心と身体に関わるメカニズムについて 心が 脳を通じて手足を動かすのは広義のPKであり 心が脳を通じて外界を知るとすると基本的な問題は やや解決します。

 
しかし 心と身体の相互の関係は 複雑であり 決して解明されたとは 言えない状況にあります。




   科 学---礎理論を研究する会
  
  1996.9 心理学 認知科学 精神病理学等の諸科学(Science of Mind)が見かけの多くの原理問題を抱え込んでおり 真相解明には至っていない。


1)
 科学的な方法が 自然科学的な方法を意味する限り 心を物質的自然の一部としてとらえることに徹するあまり 多くの矛盾やあいまいさを残している。


2)
 心の科学とは何か。 自然科学とは区別される人間科学独自の方法を構築できるのだろうか。


3)
 以上の諸問題は 科学的認識の主体である人間が 自己を科学的に認識するとは どのようなことか という 科学史上の根源的な問題から派生しており その解明は 学際的 包括的 厳密な議論が必要です。
 これまで日本には そのような場に恵まれませんでした。 


4)
 今回 科学哲学や人工知能等の研究者を交えた学際的な研究会「科学基礎論」研究会を1996年に発足できたのは「心の真相解明」に大きな一歩だと言えるでしょう。













   主 石川博士の参考文献等


 石川幹人 「不思議現象の探求(超心理学)」 ナカニシヤ書店 2011


■    *   「超心理学の理論的研究の展望」(超心理学研究 8巻 1・2号) 2003


■   *   
「情報社会における認知行動研究」(明治大学紀要 74号)  2003


■   *  
 「超心理学の哲学的背景」(明治大学教養論集 374号)  2003


■   *   
「構成論的心理学考一心の科学の臨床的視座」(明治大学教養論集          327号) 2000


■   *   
「記憶と記録と情報文化---記憶指向の情報環境へ」(Vol.6 No.1) 1999


■ 
石川ほか 「量子論と心」( 人工知能学会  Vol.14, No.3)  1999


■ 
石川ほか 「DNA配列の複合モチーフを表現する隠れマルコフモデルの生成」            (Vol.40 No.2)  1999



■ 
石川幹人  「生物進化と人工知能設計における構造の役割」(明治大学教養             論集  318号)1999


■   
*   「タンパク質配列解析を例題とした並列最適化処理」(情報処理 Vol.37          No.10)


■   
*   「超心理学の成功と失敗〜科学者社会を考える」(心の科学の基礎論研         究会) 2007


■   
*   「声なきことば---テレパシー研究の真相」(明治大学公開文化講座) 2007


■  
*    「メタ超心理学の可能性」(心の科学の基礎論研究会) 2003


■  
 *   「量子コンピュータから多重宇宙まで---D.ドイッチの実在」(心の科学の         基礎論研究会) 2002


■   
*  「物理学は認知科学に貢献するか--ペンローズの思想から」(心の科学の       基礎論研究会) 1997


■   
*    「人工知能とチューリング」(高校理科教育 No.19) 三省堂 1990





   USS(UFO科学大学院)では
 
石川幹人博士をはじめの多様な科学的なアプロー
チ研究が これまで どのように どのような方法で取り組まれてきたのか 最先端の研究論文や実験報告書 著書 各種の資料等が集積されており 市民大学や社会教育の学習や研究
さらには NGOの市民活動の学術研究や学習にも
 御活用いた
だければと考えております。


  
その他 精神医学・脳神経科学・認知科学・認知心理学・人工知能学・生体ロボット学・ETI科学・超心理学・死の科学・NDE学・OBE学・RV科学・・・・・学際的なをめぐる諸問題にチャレンジしようと考えている方は ぜひ ご利用ください。









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